畑や田んぼの上に柱を立ててソーラーパネルをならべ、下では今までどおり作物を育てる。これが「営農型太陽光発電」です。同じ土地で食べものと電気の両方を作れるので、2013年にしくみが始まってから各地に広がりました。
ところが問題も出てきました。2023年度までに許可された6137件のうち、約1221件、およそ4分の1で「収穫が足りない」「作物の育ちが悪い」といった状態になっていたのです。パネルの日かげが作物にとって強すぎることなどが理由と考えられています。
そこで農林水産省は、新しい基準を作ろうとしています。1年の生産・販売額が50万円以上あること、パネルによる日かげを30%未満にすること、といった内容です。ただし反対の声もあります。山あいの田んぼを守る手段がせまくなるという意見や、コーヒーやお茶のように日かげがあったほうがよく育つ作物もある、という研究者の指摘です。
再生可能エネルギーをふやすことも、農地をきちんと使いつづけることも、どちらも大切です。両方をどう両立させるか、これから話し合いが続きます。近くの畑にパネルが立っていたら、その下で何が育っているかのぞいてみましょう。