9月3日の為替市場で、円のねだんが急に上がりました。1ドルと交換するのに必要な円は、この日一時156円30銭台まで下がり、そのあとは157円台前半で動きました。必要な円が少なくてすむので、これを「円高」といいます。
きっかけは金利です。日本銀行の会議に参加する高田審議委員が、金利の引き上げは機動的に行うべきだ、続けて行うこともありうる、という考えを示しました。これを受けて、市場の一部では、9月の会合で大きめの利上げがあるのでは、という見方まで出てきたのです。
金利が上がると、その国のお金を持っているだけで受けとれる利子が増えます。だから「円を買っておこう」と考える人が増え、円が高くなります。8月29日には1ドル160円台だったので、数日で方向が大きく変わったことになります。
円のねだんは、日本とアメリカのどちらの金利が高くなりそうか、という予想で日々動きます。円高にも円安にも、得をする人と困る人がいます。ニュースで数字を見たら、「だれにとってうれしい動きだろう」と考えてみると、経済のしくみが見えてきます。