スマートフォンや電気自動車の電池には、「コバルト」という金属が使われています。世界で使われるコバルトのおよそ7割は、アフリカの中央部にあるコンゴという国でとれます。ところが、その多くは掘り出したままに近い形で外国へ運ばれ、製品に使える形に変える作業は、そちらで行われています。
コバルトのような、くらしや産業に欠かせない金属を「重要鉱物」とよびます。世界ではいま、こうした資源をどの国が手に入れるかという競争が激しくなっています。そのなかでアフリカでは、コンゴやザンビア、ガーナなどが「資源を自分たちで管理し、国内で加工できるようにしたい」という声を強めています。
日本からの協力も始まっています。東京のスタートアップ企業ソラフネは、人工衛星のデータとAIを使って、どこにどれだけ資源があるかを正しく調べる取り組みをコンゴと進めています。正しい情報があれば、ルールを守らない採掘を見つけやすくなるからです。
身のまわりのスマホや電池は、遠い国の土の中からきた材料でできています。資源がある国も、使う国も、どちらもよい形で続けられるやり方が探されているところです。